こんにちは、会社を解散して個人事業主になった「しちゃうおじさん 」です。
この記事では、個人事業主の方がクラウド会計ソフトの「マネーフォワード クラウド確定申告 」を上手に利用して、「完全無料(0円)」で青色申告を済ませてしまうための「登録方法」と「初期設定」についてご紹介していきたいと思います。
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「マネーフォワード クラウド確定申告」では、有料プランの機能を1ヶ月間無料でお試しすることのできる「無料トライアル期間」を設けています。
e-Taxを利用しての確定申告は1月から可能となっていますので(※休祝日及び12月29日~1月3日を除く)、例えば1月4日に新規登録をして2月3日までに確定申告を済ませてしまうことで、無料トライアル期間内での青色申告が可能となります。
もちろん、確定申告時期の2月16日に登録をして3月15日までに申告を済ませる形でも構いませんが、1月中にサクッと済ませてしまうことをオススメしています。
『無料トライアル期間が過ぎた後は自動的に有料プランに切り替わって、知らない間に毎月課金されていた...』、なんて心配も一切不要です。
無料トライアル期間が終了した後は、有料プランの機能が制限された「未契約」状態となりますが、確定申告のために入力したデータは全て保存されたままです。
つまり、そのまま「未契約」で保持しておいて、翌年の申告からは月額1,280円(税抜)の「パーソナルミニ」を1ヶ月間だけ契約して、その期間内に確定申告を済ませてしまうことで、年間費用1,280円(税抜)で青色申告を毎年続けていくことができるのです。
これは、実際に「しちゃうおじさん」が採用している青色申告の方法であり、この記事を読まれている方にも自信を持ってオススメできる内容になっています。
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なお「マネーフォワード クラウド確定申告」は、有料プランの未契約状態であっても1年度につき50件まで仕訳登録ができますので、年間50仕訳で足りるような方は(登録初年度に限らず)翌年度以降も完全無料で利用し続けることが可能です。
※50件を超えていても、裏技的に50件以内の仕訳数に抑える方法もいくつかありますが、手間なだけですし後々わかりにくくなるのでオススメできません。
参考までに、「しちゃうおじさん」の2020年(令和2年)度の仕訳登録数は247件、2021年(令和3年)度の仕訳登録数は159件でした。
この程度の仕訳数ですと、数時間もあれば全ての入力が終わってしまいます。
仕訳の完了と同時に、青色申告に必要な各種帳簿が自動生成されますので、後はe-Taxにて必要事項を入力して「青色申告決算書」を送付するのみです。
この「仕訳」についてですが、前もって頻繁に使用するものを「仕訳辞書」にテンプレートとして登録しておいて、「手動で仕訳 > 振替伝票入力」から登録しておいた仕訳辞書をプルダウンリストから選択していくのが基本となります。
つまり、仕訳は金額を入力していくのみですのでサクサク進みます。
ですので、年間1,000仕訳程度であれば「初年度無料」、翌年以降は有料プランの「パーソナルミニ」を1ヶ月間のみの契約で十分かと思います。
いずれに致しましても、年間50仕訳までは無料で利用することができますので、まずはマネーフォワードに登録をして、実際の使い勝手を確かめてみてください!
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マネーフォワードの登録方法
それでは、まずは「マネーフォワードの登録方法」です。
1.
「マネーフォワード クラウド 確定申告 」のトップページを開いて、右上の「新規登録」ボタンをクリックします。
2.
メールアドレスの入力とチェックボックスに「✓」を付けたら、「上記に同意して登録する」をクリックします。
3.
入力したメールアドレスに送信されてくる「確認コード」をコピーペーストして、「次へ」をクリックします。
4.
任意の「パスワード」を入力して「登録を完了する」をクリックします。
5.
「新規事業者作成(無料)」にて、「個人・個人事業主」のチェックボックスに「✓」、「屋号・お名前」を入力、「都道府県」をプルダウンリストから選択して、「上記に同意して登録」をクリックします。
6.
登録時期によっては、以下のような「特別価格」のオファーが表示されますが、初年度は1ヶ月間の無料トライアル期間内にて青色申告を済ますことが可能ですので、画面をスクロールして「無料トライアルで利用する」をクリックします。
7.「利用中プラン」として「無料トライアル利用中」と「終了日」が表示されました。ページをスクロールすると「利用可能サービス」がズラリと表示されますが、使用するサービスは左上の「確定申告」のみです。
これにて、マネーフォワードの登録完了です!
マネーフォワード クラウド確定申告の初期設定
続いて、「マネーフォワードの初期設定」です。
早速ですが「確定申告」の「サービスを使う」をクリックしてください。
8.
「以下に同意して利用を開始する」をクリックします。
9.
「初期設定」の「✓ 事業者の登録」をクリックします。
以下に掲載している「しちゃうおじさん」の登録内容も参考にしながら、必須事項を入力・選択したら「保存して、次の設定に移動する」をクリックします。
「保存して、次の設定に移動する」の下部に、「事業者の設定へ」というリンクがありますが、このリンクは「各種設定 > 事業者」から詳細を設定することができるものです。
特に、詳細を設定するような点はありませんが、参考までに「しちゃうおじさん」の事業所設定を以下に掲載しておきますね。
10.
さて「保存して、次の設定に移動する」をクリックすると、「連携データの登録」ページが表示されますが、こちらは不要な機能ですので画面をスクロールして「次の設定に移動する」をクリックします。
11.
「開始残高の登録」ページが開きます。
「開始残高」とは、1月1日時点(開業年度は開業日時点)の資産残高のことです。開業年度であれば、法人でいうところの「資本金」であり、個人事業主の「元入金」にあたります。
「しちゃうおじさん」は、会社を経営していた時の資本金が10,000,000円でしたので、そのまま「現金」の項目欄に「10,000,000」と入力しています。
この「元入金」ですが、実際に現金を見せる必要もなく、あくまで複式簿記の帳簿上必要になってくる勘定科目ですので、数字に関しては神経質になる必要はありません(※申告においては、損益に影響してくる数字以外は重要ではありません)。
開業年度でない方は、前年度の「青色申告決算書」を確認しながら{「元入金」+「青色申告特別控除前の所得金額」+「事業主借」−「事業主貸」=元入金}の計算式にて、元入金を入力してください。
1月1日時点(開業年度は開業日時点)の資産残高を入力しましたら「保存して、次の設定に移動する」をクリックします。
12.
「連携データの仕訳登録」ページが表示されますが、こちらも不要な機能ですので画面をスクロールして「次の設定に移動する」をクリックします。
13.
「手動で仕訳登録」ページが表示されますが、「簡単入力」ではなく「振替伝票入力」を使用しますのでこちらも不要となります。
画面をスクロールして「次の設定に移動する」をクリックしてください。
14.
「登録内容の確認」ページが表示されますので、ざっと内容を確認をして「次の設定に移動する」をクリックします。
15.
「経営状況の確認」ページが表示されますので、こちらもざっと内容を確認をして「次の設定に移動する」をクリックします。
16.
「確定申告の手順」ページが表示されますので、こちらもざっと内容を確認して「次の設定に移動する」をクリックします。
17.
「次年度繰越をしましょう」のページが表示されますので、こちらもざっと内容を確認して「ホームへ戻る」をクリックします。
これにて、マネーフォワードの初期設定完了です!
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青色申告を行なうためのポイント
クラウド会計ソフトを利用することで「仕訳」さえ入力してしまえば、確定申告に必要な各種帳簿が自動生成されますので、例え簿記や会計の知識がなくても青色申告ができてしまいます。
つまり、「仕訳(記帳)」が最大のポイントになるのですが、「マネーフォワード クラウド確定申告」では、「手動で仕訳 > 振替伝票入力」を使用することで大変スムーズに仕訳を進めていくことが可能となっています。
「手動で仕訳 > 振替伝票入力」にて仕訳をしていくためには、あらかじめ「各種設定 > 仕訳辞書」にて、とある勘定科目を有効活用してテンプレート仕訳を登録しておくと大変便利ですし仕訳がサクサクと進みます。
個人事業主デビューの方や初めて青色申告にトライするという方は、以下の記事も参考にしてみてください。クラウド会計ソフトやe-Taxの使い方はもちろん、節税対策をしながらしっかりと資産を築く方法をまとめた記事になっています!